職場で仕事をしていても、役に立ってるのかな?
と自分のことに自信がもてなくて・・
自分が誰かの役にたってるのかなと自信がないときって、自己有用感が下がっていることの表れかも?
もし、そうだとしたら「自己有用感」の意味を知って、改善していくことで、あなたも職場で輝いて欲しい!
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この記事の内容
✅自己有用感とはどんなこと?
✅自己有用感が低いとどうなるの?
✅自己有用感が高まるまわりからの言葉
✅自己有用感を高めるには
この記事を読んで、自己有用感の意味を知ることは、学校、職場、家庭でのあなたの生活をきっと輝かせてくれるはずです。
自己有用感ってどんなこと?その意味について
自己有用感という言葉は、自己肯定感ほど広くは知られていないので、その意味について簡単に説明してみたいと思います。
自己有用感とは
文部科学省の国立教育政策研究所という機関の報告書から、自己有用感についての言葉をご紹介します。
人の役に立った、人から感謝された、人から認められた、という「自 己有用感」は、自分と他者(集団や社会)との関係を自他共に肯定的に受け入 れられることで生まれる、自己に対する肯定的な評価
引用元:国立教育政策研究所 「自尊感情」?それとも「自己有用感」?
自己有用感を感じるためには
「人の役に立った」
「人から感謝された」
「人から認められた」
という経験が必要なのです。
すなわち、人との関わりのなかで、役に立ったり感謝されたりする経験をして、さらにそのことを自分でも肯定的に捉えていくことが大切なのですね。
例えば、子どもがパパに頼まれてポストから新聞を取ってきたときに「ありがとう、おかげでゆっくりと新聞が読めて助かるよ」と感謝せれる経験。
または、子どもが洗濯物をたたんだときに「あなたがたたんでくれると、ママの時間が増えて、その分おいしい料理が作れるからすごく助かるの」などと感謝される経験。
こんな経験をとおして、自分も家族の一員として役に立ってるんだなと感じられたとき、その子どものなかに「自己有用感」が育っていくのです。
自己肯定感との違い
では、最近よく耳にする「自己肯定感」とはどんなふうに違うのでしょうか?
自己肯定感とは「自分のありのままの姿を受け入れて、肯定する感覚」です。
なので、自己有用感のように「誰かの役に立つ」という他者との関係ではなく、自分自身のことについての感覚というところが大きな違いですね。
そして「自己肯定感」は、たとえマイナスの部分についても、肯定的に受け止めて、それも自分の大切な部分なのだという感覚なのです。
自己有用感が低いとどうなってしまうのか?
「自己有用感」が低いとどうなってしまうのでしょうか?
いくつかそんな人の特徴についてご紹介します。
自分のことを役立たずと感じてしまう
自己有用感が低いと「人の役に立っている」という感覚が低めなので、職場などで自分の存在に自信が持てなくなってしまいます。
もし、あたなが「どうせ自分なんて役に立たない」と、落ち込んでしまうことが多いとしたら、自己有用感の低さに原因があるのかもしれません。
自分って迷惑な存在と感じてしまう
自分が役に立たないという感覚がさらに強くなっていくと、自分の存在は迷惑なのでは?と感じてしまうこともあります。
極端な例では「自分なんていない方がいいんだ」などと考えてしまうことも。
もし、あなたがそんな気持ちに陥っていたとしたら、できるだけ早いうちに改善していく必要があります。
職場でのコミュニケーションが苦手
「人の役に立っている」という感覚を持てないままでいると、職場や学校でのコミュニケーションがうまくいかなくなってしまいます。
「どうせ自分なんて誰の役にも立たないし、感謝もされない存在なんだ」と考えてしまうのだから、積極的なコミュニケーションは難しいですよね。
もし、あなたが職場や学校でのコミュニケーションが苦手だな〜なんて思っていたとしたら、自分の自己有用感ってどうなんだろう?と立ち止まって考えてみることも大切だと思います。
自己有用感はこんな言葉で高まる
自己有用感は周りの人たちからの声かけで、高まっていくことが多いので、そんな言葉をご紹介しますね。
あなたのおかげで、職場が明るくなるわ
「あなたのおかげで、職場が明るくなるわ」なんて言ってもらえたら嬉しいですよね。
自分のおかげで、みんなが明るくなるなんて!
こうした言葉をかけられたらぜひ、大切にしましょうね。
あなたって、本当に素敵な人!ということだから。
あなたのおかげで、後輩たちが生き生きしてる
「あなたのおかげで、後輩たちが生き生きとしてる」と言われたとしたら、きっとあなたが後輩たちにとてもいい影響を与えているということ。
指導の仕方がよかったり、ちょっとしたことでも後輩たちを勇気づけたり、とにかく職場での存在価値が高い!ということですよね。
だからこそ、こんな言葉には自己有用感を高めるパワーがあるのです。
君が作ってくれたプレゼン資料のおかげで、部長から褒められたよ
「君が作ってくれたプレゼン資料のおかげで、部長から褒められたよ、ありがとう」と上司から言われたら、「やったー!」という気持ちになりますよね。
自分の努力や才能が認められたということだし、それを言葉にして伝えてくれたのですから。
友達からの言葉も大切だけど、上司からのこうした言葉は、仕事の上ではすごく自信につながりますよね。
こうしたときにこそ「自分って職場で役に立ってるんだ」という、自己有用感が高まっていくのです。
《コラム:私の経験談》
プロフィールにも紹介しているのですが、私は以前商社に勤めていました。そのときのことなのですが、私の先輩の女子社員で、何かと感謝の気持ちを周りに伝えてくれる素敵な人がいました。
お茶を持っていくと「あなたのいれたお茶って美味しいのよね!」とか「あなたにお願いした資料って、ホッチキスの止め方から丁寧で本当にすてき」などと、ちょっとしたことでも、具体的にほめてくれるのです。
そんな言葉を毎日のように受け止めていると「私ってすごいのかも・・」などと、本気で自信が湧いてくるのです。きっと、この先輩のおかげで、私の自己有用感はかなり上がっていたのかななんて、本当に感じています。
自己有用感を高める方法
もし自分は自己有用感が低いかもしれないと思ったとき、どうしたらいいのでしょう?
自己有用感は、子どもの頃に育ってくる感覚なのですが、もちろん大人になってから高めていくことは十分に可能です。
自己有用感の意味を知り、低い人の特徴を知ると、なんとしても自分の自己有用感を高めたいと思いませんか?
そのための方法についていくつかご紹介します。
自分を認めてくれる環境づくり
はじめから自分のことを認めて、感謝もしてくれるような職場や学校だったらいいのですよね。
でも、そうでなかったとしたら、自分でそうした環境を作っていくことも大切です。
「つくる」というとなんだかハードルが高そうだけど、あなたの意識や声かけをちょっと変えていくだけでも効果があります。
どんなことかというと、あなた自身がまわりに感謝の気持ちを伝えるのです。
「あなたのおかげ」がキーワード。
「あなたのおかげで、ミスが防げたの!ありがとう」
「先輩のおかげで、安心して仕事に打ち込めます」
「課長がみんなにくれたチョコのおかげで、午後も頑張れます!」
などなど。
これで、自分の自己有用感が上がるの?と思ってしまいますよね。
大丈夫。
あなたがまわりに届けた言葉は、必ずあなたに返ってきます。
少し時間はかかるかもしれないけど、コツコツと続けているうちに、まわりがあなたに感謝の気持ちを伝えてくれるようになります。
自分を認めてくれる人を大切に
あなたの自己有用感が低かったとしても、あなたのまわりには必ず、あなたのことを認めてくれている人がいるものです。
言葉で伝わってこなくても、あなたのおかげで助かっているいという人がいるはず。
その人の気持ちになってみて、「自分って役に立ってるな」と自分で自分の存在を認めてあげるのです。
「自分って役に立ってる!」と自分の心の中でつぶやくだけでも、あなたの自己有用感は高まっていくものです。
過去に褒めてもらった経験集め
あなたが過去にほめてもらった言葉はありませんか?
「あなたが弟の世話をしてくれるから、ママも安心して働けるのよ」
「お前の笑顔を思い出すと、パパも仕事で頑張れるんだ!」
「あなたが励ましてくれたから、部活を続けられたのよ」
などなど。
これまでの人生のなかで、いくつか思い出すことがあるかと思います。
どんな小さなことでもいいのです。
そうした過去の経験を集めてみると、それはあなたの宝物になり、自己有用感を高めてくれるパワーになります。
小さい子どもに頼られる機会作り
あなたのまわりに小さい子どもはいませんか?
もしいたら、一緒に遊んでみてください。
ちょっとした遊びでいいのです。
レゴで何かを作ったり、一緒にお絵描きをしたり、そんなことで?と思うかもしれません。
でも、小さい子どもと遊んでいると、「お姉ちゃんすごい!」などとほめてくれることもよくあります。
たとえ言葉がなくても、子どもの楽しそうな笑顔に出会えるはず。
その笑顔は「あなたのおかげ」。
あなたの存在が子どもを笑顔にしたのです。
そうした経験を大切にすることで、少しずつだけど、自己有用感は高まったいくものです。
《コラム:私の経験談》
これは私が教育現場で仕事をしていたときに経験したことです。
自信がなくて、教室のなかでもいつも下を向いている6年生の女の子。あるとき新しく入ってきた1年生と遊ぶ機会がありました。
1年生が、そのおとなしい6年生にやたらと遊びをねだり、いろいろとアプローチし始めたのです。
折り紙を折ってあげたり、絵本を読んであげたり、1年生は「お姉ちゃんすごい!もっと教えて」などとその6年生を頼りまくり!
気づくと6年生の女の子は、表情が明るくなり、普段の授業でも積極的になってきたのです。1年生に頼られ、自己有用感が高まってきたなと実感した瞬間でした。
ボランティア活動に参加してみる
どんな小さなことでもいいです。
ボランティア活動に参加してみてください。
例えば、お年寄り相手のボランティア活動であれば、きっとあなたに感謝の気持ちや笑顔を伝えてくれるはず。
あなたが「人の役に立つ」「人から感謝される」そんな存在であることを実感できるはずです。
地域の広報誌などを見るだけでも、ボランティア活動の情報はたくさんあるものです。
もし、あなたが自分の自己有用感の低さを感じているのなら、ボランティア活動という一歩を踏み出すことは、とても大きな進歩につながると思います。
もっと笑顔に まとめ
「自己有用感」という言葉の意味を知り、低い人の特徴や高め方を知ることは、きっとあなたの人生を輝かせてくれることと思います。
もしあなたの自己有用感が高かったとしたら、ぜひ、あなたのまわりにいる「自己有用感低めの人」に、感謝の言葉をかけてあげましょう。
あなたの言葉が誰かの人生を輝かせることもできるのです。
自己肯定感、自己有用感、自己効力感・・色々あるけどいったいどんなものなのかな?と思ったらこの記事をぜひ読んでみてくださいね。
<参考>
こころの居場所としての個人的居場所と社会的居場所ー精神的健康及び本来感、自己有用感との関連からー
「自尊感情」?それとも、「自己有用感」 ? 国立教育政策研究所
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